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慢性腎不全~末期腎不全・生活習慣病と慢性腎不全
慢性腎不全~末期腎不全
糖尿病、高血圧症、慢性腎炎などが原因で、腎臓の働きが少しずつ低下していく状態を慢性腎不全といいます。
腎不全が進行すると体のなかに老廃物や余分な水分が溜まり、かゆみ、吐き気、頭痛、だるさ、むくみ、
息苦しさなどの症状や貧血が起こります。
腎臓がほとんど働かなくなった場合(末期腎不全)は放っておくと生きていくことができなくなりますが、
腎臓の働きをもとに戻すような薬はないため、透析(血液透析、腹膜透析)か腎移植が必要となります。
血液透析
血液透析とは、血液をダイアライザという装置の中を通して老廃物や余分な水分を取り除く方法で、
一般的には1回4~5時間で週3回行います。
当院では2013年10月に透析室を開設し、血液透析を開始しました。看護師、臨床工学技士など
様々な職種のスタッフと協力し、安全で快適な透析医療を目指していきたいと思います。
生活習慣病と慢性腎不全
最近透析を開始した患者さんのうち約半数は糖尿病や高血圧症による末期腎不全が原因です。
腎臓の働きはある程度低下してしまうと元に戻らないため、そうならないように糖尿病や
高血圧症をしっかり治療することが必要です。
血液透析の技術は日々進歩していて昔よりも安全で快適ですが、まだまだ問題点はたくさんあります。
すでに腎臓の働きが低下している場合も病気の進行を抑え、少しでも透析開始を先に延ばすことが重要です。
外来では糖尿病や高血圧症などの生活習慣病と慢性腎不全(慢性腎臓病)の診療(食事療法,薬物療法)を行います。- 香川 亨 かがわ とおる
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診療科
内科・透析内科
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専門分野
腎臓病・関節リウマチ・膠原病
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専門医・資格
日本内科学会総合内科専門医
日本リウマチ学会リウマチ専門医
日本腎臓学会腎臓専門医
日本透析医学会透析専門医 -
学歴
平成11年 高知医科大学卒業
平成20年医学博士取得 -
コメント
血液透析を担当しています.
外来では生活習慣病や腎臓病の診療を行います。
また、関節リウマチ・膠原病の診療も行います。
外来診療 曜 日 月 火 水 木 金 土 午前(8:30〜) - ○ - - - - 午後(13:30〜) - - ○ - ○ - -
腹膜透析について
腎臓は体内の血液から尿を濾しだす臓器です。腎臓機能が低下すると尿毒症を発症します。
尿毒症にて生命を脅される状態は末期腎不全と呼ばれ、
生命維持には腎代替療法という腎機能の補填をする治療(腎代替療法)が必要になります。
腹膜透析は人工透析と呼ばれる血液透析と異なり、自分の腹膜を利用して行う透析です。
人工透析と違い、効率が弱いため、毎日治療を続ける必要があります。
しかし,血液透析のような血管穿刺痛はなく,頻回の通院が不要であるため、
透析時間を自分の生活に合わせ調整できるため,生活の質を維持しやすくなるという長所があります。日本は諸外国と比較し、腹膜透析は圧倒的に少ない
(腎代替療法に占める腹膜透析率;諸外国の平均は10%前後,日本は3%以下(特に高知県は1%以下))状況にあります。
腹膜透析が普及し始めたときに、腹膜炎や腹膜硬化症という合併症があり、
その対応策も不明なことが多かったことがその一因と思われます。
現在は透析液や透析の方法が改善され、これらの合併症は抑えられています。
腎代替療法が必要といわれた方で腹膜透析に興味があるようでしたら、ご自身の担当の先生にご相談してみてください。- 井上 紘輔 いのうえ こうすけ
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診療科
内科・透析内科
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専門分野
腎臓病・膠原病
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専門医・資格
日本内科学会総合内科専門医
日本リウマチ学会リウマチ専門医
日本腎臓学会指導医
日本透析医学会透析専門医 -
学歴
平成14年 高知医科大学医学部卒業
平成22年 高知医科大学医学部大学院修了 -
コメント
血液透析,腹膜透析といった透析医療を主に担当します。
外来では主に腎臓病、膠原病の診療を行います。
腹膜透析にご関心のある方はご相談ください。
外来診療 曜 日 月 火 水 木 金 土 午前(8:30〜) ○ - - - ○ - 午後(13:30〜) - - - ○ - - -
- 島村 芳子 しまむら よしこ
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診療科
内科・透析内科
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専門医・資格
日本内科学会総合内科専門医
日本リウマチ学会リウマチ専門医
日本腎臓学会腎臓専門医
日本透析医学会透析専門医 -
学歴
平成16年 高知医科大学医学部卒業
平成24年 高知大学大学院修了 -
コメント
※印の診療日は、16:00まで診療いたします。
外来診療 曜 日 月 火 水 木 金 土 午前(8:30〜) - - - - - - 午後(13:30〜) ※ ※ - - ○ -